外国為替トレードの具体的な技術

前回は、記事で、4つのポイントを書いた。それは、@くりっく365外為市場の本質とは「関係」にある。A外為市場とは心理的なマーケットである。B外為市場で勝つには、「日経225情報の流れ」を追って、そして乗ることである。C外為市場の「情報」とは、何がベースでマーケットが動いているかを知ること。以上4つが、彼が500億円稼いだ、外為市場の本質論だった。それでは、いよいよ、彼の具体的なトレード技術を分析したいと思う。これはいわば、500億円のオンライントレードFX技術である。@まず、トレード前に細部の条件まで検討し、熟考する。「僕の場合、すべてのトレード戦略は、実行される前に熟考され、細部の条件まで検討することにしている。フィーリングでトレードしない理由は山ほどあるね。」(P77)かれは、外為に無限とも思われる材料(重要指標発表・要人発言・事件・政治的進展等)を何と細部の条件まで検討すると言っている。つまり、トレードする前に、ある意味で、いつか来た道を歩んでいる状態まで熟考しているということになる。これは、戦争前に、優秀な参謀が細部の条件を検討して、熟考するスタイルにも似ている。A次に、マーケットを想定し、自分なりのシナリオを立てる。「夢や消費者金融の噂でトレードしないようにしているからさ。僕は、マーケットを動かすファンダメンタルな条件に従ってトレードするからね。事実を集めて、マーケットがこれからどうなるかというシナリオを組むことにしているから。」(P75)「シナリオを組み立ててマーケットを想定していく、というのは、まさに普段、僕がやっていることだしね。ファンダメンタルズをベースにしているトレーダーなら、だれでもそうさ。」(P76)このように、細部の条件を検討した後は、自分なりにマーケットの全貌を想定し、その想定マーケットに基づいて、シナリオを組む。つまり、想定マーケットにもとづき、トレード戦略を立てる。大事なことは、フィーリングやレーシックの噂、カンなどの短絡的な理由では絶対にトレードしないということである。Bそして、突発的な出来事、失敗した際のポジションの閉じ方を決めておく。シナリオを組んだら、まずすべきは、利益を取ることではなく、失敗した場合のポジションの閉じ方を事前に決めておくことである。「だれかが暗殺されたり、誰かが国連で演説したり、そういうことでマーケットが突然、自分の考えていた方向と反対に動くことがある。それがマーケットなんだ。突発的な出来事はコントロールできない、そいうことさ。ソロモンは、それをよく理解していたんだ。」(P64)「僕は、トレードする前に、もしこのトレードで失敗したら、どうやってそのポジションを閉じるかって考えるんだ。」(P77)このように書くと、彼のトレードの特徴が少しづつ分かってくる。それは、シナリオを熟考し尽くすが、その上で、失敗することも熟考し、ポジションの閉じ方まで、事前にシュミレーションしておくということである。本当に、軍師というにふさわしいトレード技術だと思う。一度の負けにこだわらず、全体・長期で大きくかつことを勝つスタイルが見えてくる。つまり、局地戦で負けても、何度も勝負を挑み、戦力を残して、最後には勝ちにもっていくという考え方であると思う。これこそ、勝者の戦略だ思う。Cはじめはポジションを小さく持ち、次第にサイズ(通貨量)を大きくしていく。「僕のやり方は、マーケットが自分の方向に動き始めたら、それに従って、次第にポジションを積んでいくんだ。絶対に僕は、スケールトレーダーなんだ。」(P69)「重要なのは、取引戦略を具現化するのに最も適したポジションなのか、を検討することだね。」(P77)つまり、自分のシナリオと想定マーケットがあったとしても、いきなり勝負をかけるのではなく、まず少しづつポジションを持ち、流れになってきたら通貨量を増やしていくトレード法である。そして、そのサイズは、自分のシナリオと資金量において、最適なサイズであるかを検討する必要を説いている。これは、つまり、自分なりの最適サイズのルール。方程式を持てということにもつながると思う。本当に優秀なトレーダーは、ポジションを取る際、極めて慎重でかつ細心なのだなとあらためて感じた。D勝率を低く見積もり、勝ちトレードの際の利益の取り方を決める。「含み益を拡大することができなければ駄目なんだ。トレードは50%の確率で勝てる、と思っていたら大間違いなんだよ。たった20〜30%の確率でしか勝てない。だから、勝ったときにどういうふうに勝つか、それを考えなければいけないんだ。」(P70)「ポジションを閉じる時も同じだね。よし、収益に文句はない。それじゃあ、ここで反対売買をしてしまおう、なんて思わない。そうじゃなくて、マーケットの基本的な状況や価格変動が変わったと思った時、僕はポジションを閉じ始めるのさ。」(P69)勝ちトレードの際の決済のしかたほそ、優秀トレーダーの真髄を見せ付けるものはないと思う。インタビューにあるように、彼は勝ちトレードは、熟考してシナリオを組んで始めた10回トレードのうち、2〜3回しか実際には勝ちトレードにならないと想定している。そして、まさに、勝ちトレードが現れた時、トレンドが変わるまでどんなに利益が大きくなっても決済しないで待つ。これが500億円稼ぐ真髄だと思う。これ以外にも、彼のトレード戦略のポイントはあるが、上記5つが最大の特徴だと思う。次は、彼が語るインタビューを分析し、「優秀トレーダーの資質」を書いてみたいと思う。